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【産業動向】ソニーとTSMCの次世代イメージセンサー合弁、台湾識者の見方
2026-08-18 12:57:57
ソニーセミコンダクタソリューションズ(SSS)と台湾TSMC(台積電)が2026年8月11日、熊本県合志市にスマートフォン向けイメージセンサーの製造及び最先端の研究・開発(R&D)に注力する合弁会社「Advanced Vision Semiconductor Manufacturing Corporation」の設立を表明したことについて、調査会社TrendForceのアナリスト喬安氏は、ファウンドリ(受託製造)から前工程の研究・開発(R&D)へと両社が提携の範囲を深めたものだと評した。


SSSによると、SSSは現金出資及び会社分割による資産移管で約4650億円を合弁会社に拠出、TSMCは約2820億円を現金で出資する。

一方、台湾の通信社『中央社』(8月11日付)によると、TrendForceの喬氏は、「AI(人工知能)がクラウドからエッジAIへと移行する中、車載エレクトロニクスやロボティクス等の分野において、イメージセンサーに対する要求は、これまでの『撮影機能』から『現場でのリアルタイム演算能力』へと高度化している」と指摘。「ソニーは合弁会社の過半数の株式を保有して経営権を握ることにより、重要なコア技術を自社で掌握しながら、TSMCの先端製造技術を取り込むことが可能になる」と述べた。

喬氏はさらに、「イメージセンサーの製造プロセスがFinFET(Fin Field-Effect Transistor)等の先端プロセスへ移行する中、TSMCの先進プロセス技術や新世代先進封止(パッケージ)『3DFabric』をはじめとする積層技術と、ソニーのイメージセンサー技術を組み合わせた共同開発が重要になる」と指摘。「合弁会社の設立により、双方のコアなR&DリソースとIP(知的財産)を統合しやすくなるだけでなく、半導体のR&Dやサプライチェーンの国内回帰を目指す日本政府からの戦略的な補助金も獲得しやすくなる」との見方を示した。

一方、今回の合弁会社設立がTSMCの熊本工場(JASM)の運営に与える影響について、喬氏は「両者が将来的に競合することはない」との見方を示した。熊本第1工場が28・22nm(ナノメートル)、16nm、12nm、第2工場が3nmを主要な生産技術として展開する計画に変わりはないとした。

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